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「粋の構造」打放道恂流見参!
「粋の構造」打放道恂流見参!_b0080224_1911064.jpg一番難しかった斜め打ちRC打ち放し外部の様子です。多少の気泡も出てはおりますが、これならイケる!ということで防水はしない!あくまで70sテイストを維持させます。最近のRC打ちっ放しは妙に肌合いが綺麗になりすぎていい子過ぎて迫力にかけていると思いませんか?今回そういった打放道の軟弱化に活を入れる。真性恂流で密実に男打ちすれば防水コーティングはいらんのですよ
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「粋の構造」打放道恂流見参!_b0080224_1912562.jpg3階の内部間仕切りは男気満点の雑味あふれるコンクリートブロックとしました。水周りへの採光とアクセントでガラスブロックで明かりをとっています。ブロックの壁の噛み合い感を演出するため男目地ということであっさり芋目地で処理、室内の壁もギザギザ段流れにして広がりを増す。光があたると尚よい具合になるでしょう。
今回の建物がずいぶん粋に仕上がっているのも、施工をしてくれている男気集団藤久建設の藤田社長の気風のよさゆえなんであります。
地下一階地上三階のRC打ち放し建築が外部内部天井床とも仕上げなしなんていう建築はここ30年は建っとらんでしょう。元々構造即仕上げ、予算が厳しくとも粋に住んじゃえ、という手法であったコンクリート打ち放しがいつのまにか高級建築化して薄皮一枚をキレイキレイに、型枠の割付をグラフィカルに図面化して、セパの位置に神経質になり、本来のコンクリート素材がもっていた野趣を台無しにしているものだらけになった。RC打ち放し建物の出来は型枠大工次第なんですよ、型枠大工と心中する覚悟で打てばこんな強い面差しのRC建築が出来るっていうわけだ。
by arsnova-arch | 2008-09-08 19:15 |
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