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特選素材@天城の現場より
天城・富士見の家に窓が入りました。壁内には羊毛断熱材がぎっしり充填されています。
このふかふか感でボードを張ります。
今回のスペシャルな処理は羊毛断熱材サーモウールが断熱するとともに、プラスターボードも珪藻土入りのプラスターボードにしていることです。ここに呼吸できる壁材としてうす塗りの漆喰を左官仕上げします。湿気も調整し夏場はカラッと涼しく、冬場はしっとり暖かい内部空間を実現してくれます。
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われわれのところでは羊毛断熱材「サーモウール」を推奨しておりまして、その良さは寒く湿気を帯びる環境では絶大な効果を実感できます。
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本物のしかも良質の羊の毛を選別してできた断熱材です。
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羊毛の繊維をよく見ると 1 本 1 本の繊維がくるくる縮れています。「クリンプ」 と呼ばれる この縮れが、羊毛の最も大きな秘密です。繊維1本1本が縮れているために複雑にからみあい、その中に 60 %もの空気を含んでいるのです。乾いた空気は、断熱性のもっとも高い物質です。ウールの衣服を着ていると、冬は暖かく、夏は涼しく過ごすことができるのはそのためです。これは羊毛が表面に 「スケール」 と呼ばれる油を持ったうろこ状の表皮に包まれており、その表皮が表面についた水滴ははじき、分子の小さな水蒸気はスケールの間から コルテックス (細胞)内に入り込み、その中にとどまるからです。サーモウールが欲しいという方はにはお分けいたしますのでどうぞご連絡を!
でさらに!プラスターボードも普通のじゃない!珪藻土含有せっこうボード「さわやかせっこうボード」を使っています。普通の設計図書ではPBア9.0と書くだけで、プラスターボードを素材として吟味して選んで決めているところは少ないと思います。ところがこのプラスターボードっていうしろものは家の中での使用表面積では最大を占める素材なんですよ。で今回この特選素材をダブルで組み合わせた上で、なんと!漆喰左官で仕上げてしまおうという魂胆です。
別荘地は居住していないときの空気の循環が悪く湿気が大敵なんです!設計上無駄な予算をかけず、こういう見えないところを贅沢にする。それが秘訣です。
by arsnova-arch | 2008-09-03 08:44 | 性根
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